その答えを出すまでの経路に 余計な障害を置くことでしてきた 遠回り もしもその答えが極めてシンプルな 形で 一言で説明がつくほどの単純な 論理で 君のどうして? を奪う唯一の方法なら どうしようもない現実を打ち砕く キュアだとしても 叶えるわけにはいかないんだ そう 夢は 君を眠らせるためにあるんだ (真実なんか捨ててしまいな) 歩き疲れた足をそおっと撫でて 愛おしいものを思い直し指折り 数えて 雨は続くと予報が 告げたその晩の空に 翼があったらいけないからと 念入りに抱きしめた身体は 天を仰ぐモーションで 明らかに堕ちていく 点灯した赤ランプが消えるまであと 何分 エンジェルと呼ばれていた 少女はもう影すらなく 準備を万端にしない為書き溜めた 君への恋文 19,20の頃とはおいそれ全く 別格の苦しみ ドラゴンが 撃たれるまでにあの鉄塔を目指して 行け 間に合わない 「だとしても考える暇はない今は 生きなさい」 見慣れない亀裂の入った コンクリートを無視できず かと言って何が 出来るわけでもないと口を閉ざし 雨曝し やがて溢れる頃には遅いであろうと もう今更だな何を言っても愚の骨頂 ただ僕らは正しく 生きたいだけだったのに 皆が皆 帯を締めるために糸を解いてばかり 昨夜に失った命を誰が 思い出せるというんだ 或いは最初から 形にしてはならなかったのか 疑えばそれは簡単に透けて見えた 項垂れたビルから零れ落ちた雫が いつかの君だったと 気付くまでの長い歳月に 浮き足立ったそのスピードはもう 誰にも止められない 天を仰ぐモーションで 明らかに堕ちていく 点灯した赤ランプが消えるまで 後何分 エンジェルと呼ばれていた 少女はもう影すらなく 準備を万端にしない為書き溜めた 君への恋文 19,20の頃とはおいそれ全く 別格の苦しみ ドラゴンが 撃たれるまでにあの鉄塔を目指して 行く それがこの腐った世界に生き 残ったたったひとつの理由 飛べ