張り詰めた心を ぬるま湯で溶かして ギリギリで生きている 傷は未だ癒えない 距離感がわからず 慣れあうことに疲れ 断捨離をしてみた いらないのは自分かも 捨てたい物が山とある 消したい過去が山とある 昨日までの日常がまた 明日 同じと限らない 深く深く息を吸い込み 聞こえない叫びをあげる 苦しみは血液に溶けて 身体の中を駆け巡る ここに居続けても 終わりのない苦行 慢性的酸欠 水面までが遠くて 安らぎを求めて 外の世界へ出た 生きる為の術は 持ち合わせてはおらず 笑う共犯者たちの群れ 憐れむだけの傍観者よ 不意に訪れる苛立ちが 側頭骨にへばりつく 深く冷たい水の底で 遠い水面へ手を伸ばす 息苦しさは更に増して 消えない傷を搔きむしる 見上げた空は嫌味なほど 青く澄んで包み込まれ だけど 全部 もう手遅れ 私の心に触れてくる 遠慮を知らぬ偽善者たち 全てが鬱陶しくて 全てから逃れる為 空へ羽ばたいたはずなのに 迫る大地…