私のこころは 透明なガラス玉 伝えたい言葉はどうして 口に出せないんだろう あなたより早く 飲み干した炭酸は まるで余裕のない私 見透かされそうだ あなたに会えた途端 私は溶けてしまったの ふいに触れた肩が熱くて 夏の終わりの花火が ビルの向こうに見えたんだ まるで初恋のように ひらりきらりおちる火花 青い春のおわりに 胸にしまったこの声が 吹きこぼれてしまいそうだ 想い揺さぶられて恋は ラムネのように 花火が終われば駅へむかう人の波 煙が夜空を流れる 天の川みたいだね ねえあれから ちがう電車にゆられ ちがう街にかよって それぞれの道へ 窓に映る姿 変わってしまっても 変わらないものがひとつだけ ここにあるから 夏の終わりの花火は あなたの瞳に咲いた もしもここで振られても構わないと 思えるほど 夏の終わりが ふたりの夢をさらってゆくまえに こんな私をゆるして 3秒間だけ目を閉じてほしい 今日がふたりの記念日 初めて 知るキスの味は ラムネのように