喉につかえた言葉だけを 仕舞い込んでいた1984 意味はすでに揺らいでいる 彼女は揺蕩う1984 徒労の果てに何を思う 末路に飛び込め!1984 呆けた遺作と白い踵 そうか 不確かさだって抱きしめてたのだ 僕ら受容するために吸い込んだ 言葉と光景に再編を重ねた そして吐き続けたんだ 祈るみたいに 恋い焦がれるみたいに 涸れたデカダンス ゼラニウム そうか 不確かさだって抱きしめてたのだ 僕ら 捻れた悲観を書き留めて 回転して 手を伸ばし続けて それでも触れれないものだからこそ 手を伸ばして 何度でも繰り返して