私の耳元でこれで最後と呟いて 少し微笑みながら鮮やかな電波塔を 仰いでいた 君には才能があるから 苦いままの言葉を呑む いつまでそこにいるかな 消えかかった輪郭をなぞるように 仕方ない震えてしまうのは 期待したいだけなのか僕は 夜明けがきれいということ 独り言のように話していた 諦めたこの先へ手向でも送るように 大人びたふりをして鮮やかな 電波塔を仰いでいた 最後まで付き添って 最後まで寄り添って 奥にしまったはずの心が ここにいたいと叫んだ 何度も振り払って 何度も生き急いで あれほど願った言葉が 僕の手を掴んでいる いかないから
