緩んだ糸を伝う雫の 鈍い輝きが朝を歌う 幸せな記憶を装った 毒のように甘い霧の匂い 微睡みの中 優しい嘘に溺れたままでいいの? 目を焼く光 色鮮やかな絶望が目を覚ます だけど 滑り込む罠の隙間に かじかんだ指先の約束をまだ 乾いた街並みに凍えた日々に ひた走る 振り返る暇もなく そしてまた 知らないふりで 預けた背中の温もりに怯えている いつかのさよならを胸に秘めても 最果てに 夢見てた未来を いつかはわかると思っていた 大人になるということ まだわからない 子どものまま 心は泣いているの だから 行く先を塞がれてても 止められない 止めたくない 未来を目指せ 夢の殻を裂いて 冷たいリアルを ひた走る振り返る暇もなく そしてまた 一人の夜を超えてく 朝焼けの白い手を背中に受けて 色褪せた思い出 胸の炎と 欠けてなお美しい日の空を