ため息が 微笑みが 貴方に向けられる 狂わせて… 砂を噛むように吐いた なぞるだけの旋律 腫れた瞳を誤魔化してる 「貴方を支配したい」と 囚われのマリア様 崇められるほどに自由を失った 太陽と月 光と影 虚栄と実像 欲望と理性 欺きと真実 やめて 惑わせて 来ないで 抱きしめて 聞かせて 言わせて 終わらせて 動かして 愛してる 依存のループに 撃ち堕としたはずなのに 罪ね 貴方が欲しい 綺麗でしょう 強いでしょう さぁ汚してみせて 貴方にとって唯のマリアで善いわ 幻を 永遠を 抱くように求めてよ 罠と知らずに 「世紀末を越えても 愛の歌はあるかな」 遠い空に 問い掛けた 「退屈な疑いは 未来を産まないよ」と 貴方は優しいのに 側にはいてくれない 完璧とは終わりのことよ 完成とは絶望のことよ 眩しさの裏は冥界の様 月に見下されている様 凍った心のまま貴方が欲しい 美しいままで乱れてみたい 嘘を愛して貰いたい 嘘を見抜いて貰いたい 信じないで 叫ぶ胸は 貴方の背で震えた 嫌よ どこにも行かないで 傷ついて 傷つけた 理性は雲の向こう 硝子の仮面は割れ マリアも泣いた 欺かれ 欺いて 二人は闇で気付く 「罠だった…」 兎の歌 蝶が踊る 夢に溶けてく これは醒めない レクイエム ため息が 微笑みが 貴方に向けられる 表裏の濁りさえもマリアは許す 裏切りも 愛してく 茨の鎖を背負う もう戻れない愛の罠に 狂わせて…