あれが異人館ね それから 長く続いた坂道 寒くないかとあなたは 照れてきいてくれた あれから冬は三度すぎたけれど 二人 二度と来ることもなかったね 二人で作った思い出 心にやきつけたくて 今日 一人でたどれば あの日の風景がまぶた熱くする スピード出した車と すれ違うたびあなたは 危ないよってやさしく 肩を抱いてくれた あの日の二人 あまりにも若く こわいものなど 何一つなかったね あなたと初めて口づけした 場所も今は草だらけ 時おりあなたが言ってた 口ぐせも今はきこえない 二人で作った思い出 心にやきつけたくて 今日 一人でたどれば あの日の風景がまぶた熱くする