暗がり遠くまで 月の匂いを目で追った あたかも あなたが 此処にいるような夜の話 逆らう悲しみを 何千回も覚えていく 丁度いい美しい 慰めならば信じはしない 名前も無いような思い出が わたしを 作っている 世界終わる夜あなたが 此処に居るならば 一つも寂しくはない 身体を忘れたら それぞれの愛に戻り 抱きしめて また出会おう 返事のない部屋は 涙の匂いに溢れていく さようなら 二度とは会えないことに 気付いてしまう 名前もないような優しさが わたしを 作っている おやすみ 未来を確かめて 粧してあなたに また会いに行くのよ 世界は続くでしょう あなたが居なくたって わたしが泣いていたって 世界終わる夜あなたが 此処に居るならば 一つも寂しくはない 身体を忘れたら それぞれの愛に戻り 抱きしめて また出会おう