最後のひと葉を 落としたのは風じゃなく 悲しい街の思い出は 残さない方がいいのよ テーブルの涙を 指先ですり込む私は 幸せだった事ばかり 笑顔でくりかえす ああ 愛とはむなしい言葉 ガラス細工の様 季節の狭間に くだけ落ちて いつも傷ついてゆく いつも傷ついてゆく 「忘れないでね」 「忘れるはずがないさ」 せめて最後は冷たい方が 思い切れるのに ああ 愛とはむなしい言葉 砂に写したメモリー 寄せては返す 波に洗われて いつか忘れてゆく いつか忘れてゆく ああ 愛とはむなしい言葉 鏡の中のスクリーン 確かなものは 何もなく いつも一人きり いつも一人きり