Track by大石晴子
行き場がない これまでの事ごと 煮溶かしては固めてを続けている もしもまだかかりそうなら 窓を叩かずに このまま待っていよう あなたの声は 誰のものにもならないんだから 青くたわむ枝葉に添いながら 微振動するあなたは 今を挑んでいる 頷こうと、全て託そうと 風のうなりが夜毎に焚きつけても あなたは決して 誰のものにもならないでね 膨らむカーテン柔らか そうか 私も飛ばしたい いつも待っていよう あなたの声は 誰のものにもならないんだから