北の国へ やってきた ただでさえ 凍えているけれど 余りの寒さに 震えながら 笑えてくる 胸が躍っている 夜明け前が 一番暗い 真っ暗になりきれば 朝日がのぞく 今が一番苦しいのなら 今が夜明け前 ふるさとの老婆が そう教えてくれた 地平線から射す 一直線の光 ゆっくりと眼を 開けてみよう 心が苦しみだらけなら 白い吐息は温かい 胸の中はいつも 燃えている この悔しさは あとで要る 苦しみも 後で役に立つ 夢のほとりに 跪いて そう祈っている 夢の国へ やってきた スーパースターに 導かれてさ テレビの中のあの人が 歌ってくれた 言葉にならない 孤独な戦いを 地平線から射す 一直線の光 ゆっくりと夜明けを 信じて待っている 罪深い黒を破るように 潔白の白を見抜いている 夜が居座るから 星は輝く 泣き寝入りから 目覚めたら あの悔しさが 今役に立つ 哀しみを燃やせば 飛んでいける そう祈っている