眩い太陽が二人を照らす 恋した二人の肌をオレンジ色に染めてゆく このまま 抱き合う体ごと全部 解けてしまわないように 包み込んでいて 手を伸ばせば届く距離に 君がいる 不思議な世界 おとぎの国のお話なら このままずっと 終わらないけど 過ぎ去ってゆく夏のように この瞬間もやがて 風に消えてしまうのかしら 瞬く潮風が二人を撫でる 恋した二人の肌を優しく通り抜けてゆく このまま 触れ合う唇から 愛が 零れてしまわないように 包み込んでいて キスをすれば瞬く間に 月に行ける 不思議な世界 滲んでゆく 夕陽のように この想いさえも 海に溶けてしまうのかしら 羽ばたく海鳥が二人を囃す 恋した二人の空を誇らしげに飛んでゆく このまま 抱き合う体ごと全部 解けてしまわないように 包み込んでいて 明日の朝 夢から覚めても この愛をどうか どこへも連れ去ったりしないでいて 儚い夕焼けが二人を照らす 恋した二人の肌を オレンジ色に染めてゆく このまま 打ち寄せるあの波のように 果てしなく続くように 包み込んでいて