愛した日の全てが形なき 日々に変わってゆく 過ごした部屋の中に残る吸い殻と 煙草の香り ゆらり揺れるカーテンの 隙間から吹く風を感じながら 朱くゆっくり落ちた火種が 灰になって色を失えば 広い東京の夜空も今は まだ晴れ渡る事はない 煙でぼやけた視界の先に 微かな君を求めて…嗚呼 深夜0時頃あの高架線を 通過して 走り去る君を乗せた総武線 (Twenty Four Seven) 叶わない恋と分かっていながら 「不確かな現実にも 明日がある」ってさ その期待の末に生まれた 私が立ってた ゆらり揺れる街路樹の 隙間からあの夏を探していた 朱くゆっくり落ちた火種が 灰になって色を失えば 広い東京の夜空も今は まだ晴れ渡る事はない 涙で滲んだ視界の先に あの日の君を求めて…嗚呼 改札を出てずっと右に行けば 喧騒く街は小さく見えた 登る坂道の途中で燈した 火種を重ねあって あの日真っ直ぐ伸びた花火も あの日水面に浮かぶ月も あの日燦然たる夏の空も 私の目には映らない 煙で霞んだ世界の中で 交わした夜を思い出して 紅くゆっくり落ちた火種が 灰になって色を失えば 広い東京の夜空も今は まだ晴れ渡る事はない 愛した合った過去の記憶全てが今 新たな日々を描いて… また咲く線香花火 過ごした部屋の中に残る吸い殻と 煙草の香り