それは僅か数時間のこと 君は僕を連れ 引き込んだ 綺麗とは言えない街の中 暖かい風となびく髪 単なる好奇心のままに お互いの過去を話した 澄んだ瞳 豊かな表情 仕草に目を奪われていた 「さよなら」 抱きしめていた 散らばったカケラ 運び出して 魔法のような 言葉けしかけて夜に消えた いくつもの不思議をここに 置いていったまま 「あなたはどんな人になりたい?」 「うまくは素直になれなくて リセットして やり直したくて。 」と 弱さを隠して微笑んだ 太陽が街に溶け 赤に染まる平行線 別れの時が近づいて まだあなたはぼやけたままで 抱きしめていた 理由なんてもの いらなかった 何となく最後な気がして 締め付ける心臓と さよなら 抱きしめていた 散らばったカケラ 運び出して 魔法のような 言葉残して夜に消えたんだ 囁かに消えたんだ