月のマリア <♪> 僕はいつも月を見上げるたび、 二年前の失恋を思い出す 哀れな終わりでした。 今思えばホラ、 出会った時には 既に決まってたのカモ そう、咲かない華でした。 突然鳴りだした 電話の相手がまさか 君だったなんて もう忘れたハズなのにね。 泣き声の 君をこの手で抱きしめたくても 届かない… 僕の愛じゃ君をみじめにさせるだけ 今はただ、 雲に隠れ泣き出しそうな 「晴れのち曇り」の 灰色の空に嘆く… 月とマリア いつも手の届かないモノばかり 求めは砕け沈み込む 悪い癖ね 独りぼっち ひどく冷えきった部屋の隅 今日も繰り返す <♪> 離れてく 君をこの手で 抱きしめたくても 届かない… 僕の愛は君をみじめにさせるだけ 今はただ、 雲に隠れ泣き出しそうな 「晴れのち曇り」の 灰色の空に嘆く… 月のマリア 君を想う僕の涙が 空に堕ちて雨となり僕を濡らす 月のアリア 詩でしか想いを告げられない 僕の歌は君のもとに 届きますか? 月とマリア いつも手の届かないモノばかり 求めは砕け沈み込む 悪い癖ね 独りぼっち ひどく冷え切った部屋の隅 今日も繰り返す 「嗚呼、 今宵はとくに月が綺麗だね」 なんて 歯の浮く様な台詩ばかり 嗚呼、 今年の七月七日までには 忘れられるから…