この部屋が嫌になった わけではないのに ここから出て行こうかなんて この家が嫌いになった わけでもないのに 一人で生きて行こうかなんて 思ってみても できないことくらい 自分が一番わかっているのに 何でも一人でやれるような気がして 一人暮らしの寂しさも 知らないくせに 学校が嫌になったわけではないのに 何となく働いてみたいなんて 毎日が退屈過ぎるわけでもないのに 何て一日は長いのだろう 今日まで一人で生きてきたのだと 思いながら過ごす暮らしの中で 何にも知らない 子どもではないんだと 何故繰り返し繰り返し 思うのだろう 誰かにこの気持ち 聞いてもらいたくて 大空向かって叫んでみれば 季節外れの風が笑顔こぼし言った そんなときを 誰でも歩いているんだと