白いキャンバスをずっと眺めてる 誰かの声を聞き流しながら ペンを回してチクタク時間を進める 思う通りに進められなくて 描いては消して白紙に戻した 氷が解けて生温くなった昼頃 青を並べて空を作った この前見た何でもない空を 誰も気付かず通り過ぎていくような 景色を描いてる 誰かに伝える事でもなくてさ 空欄を独り言で埋めている キャンバスに並べた色は世界を デタラメに塗り替えてる ガラクタだらけの狭い一部屋で 散らばる欠片を拾い集めた 一コマの為に 流し見をしてた四角い画面を 目に留まったのは道端に落ちた枯葉 ずっと答えを探して歩き続けてる 空欄を埋めるような独り言を ころがる欠片を拾い集めて ポケットにしまった いつも記憶を辿って描き続けてる あの日に見つけた景色たちを 昔にしまった 胸の内のもやもやとときめきを 乗せて 誰かに伝える事でもないから ひっそりと部屋の隅に飾ったの デタラメな色を