帳が日を攫い 孤月が揺らめいた いつしか交わした 誓いは意味を果たし 小舟に一人揺られる 静かに目を瞑る 終わりはまだ遠い 交わした言葉を 一つずつなぞっていく 行き着くのは目映い過去 君の仕草を全てまだ思い出すわ 彼岸の終わりを告げる花を見て 微睡みが終わるまであなたへ祈りを 淀みない流れに 命を重ねた 綺麗な記憶は 醒めない夢見てるみたいね 甘い香りが仄かに香る 君の言葉も全てまだ思い出すわ 彼岸の終わりを告げる花を見て 「またね」宙に浮いたまま漂う言葉 香りと共に少しずつ薄れてゆくのね 微睡が終わるまであなたへ祈りを 夜が明け始めたら 眠りにつきましょう