忍びゆくは闇の中 風に鳴り暁に舞う たどる道に見えるは 月に映し出された縁 影に染まり佇む憧れが 眠る様に瞳を閉ざした いつか消えゆく 情熱の火を抱いて 夜を越えてゆく 明けてゆく 萌しへと いざゆけ その胸に鼓動を宿して ああ紅く そう紅く 鳴り響く 日輪の様に さあ 星が消え 始まりが日出る 隠したその刃 その素顔 照らされて 「人であれ」と なびく炎を抱いて 巡る時の中 すり切れた 思い出は・・・ いつか生まれる 悲しみは研ぎ澄まされ 生きる理由へと 変えてゆく 強さへと いざゆけ 日が昇る暁の彼方へ ああ高く そう高く 染まりゆく 情熱の様に さあ 移ろいゆく無情さに挑む 望まぬ 結末は いらないと 叫ぶ様に 風になって なびく命を抱いて 風はやがて水晶になって 解けて この大地に咲く華になって 誰のため命を燃やすのか? きっと 「こたえなどいらない」と そう答えて いざゆけ その胸に鼓動を宿して ああ紅く そう紅く 鳴り響く 旋律を纏へ 夜の向こうに見える 希望が明けてゆく 汚れても美しくあるために 忍びゆく風の中 一人月に祈る