君と二人で 旅したあの町 もう僕は帰れない まして誰かと 肩を並べて 思い出は作れない けれども君は ひとりでもしくは 他の誰かと 幾度もあの場所 訪ねただろう 思い出を守るため 女心と君は言い 男心と僕が言う 人と人としてなら それは同じものなのに だからこそ愛し 合えるのに 僕らは 君はおそらく 別れたあの日の 僕の嘘を見抜いていた それを承知で いつもの笑顔で 思い出を守った 僕が今更 みつめているのは そんな君の残照 遠ざかる程 あざやかになり 思い出が動いてる 君の好きだった あの店 君に教わった あの歌 どうしていつまでも 忘れない 別のしあわせに 居るのに 空に描かれた 飛行機雲 いつの間にか ほどけて消えた