冷たい雨が静かな朝 音の無い言の葉が今も優しくて ここで会うのは正夢かな? まばたきすらも忘れてた 遠ざかる季節の足音に この胸は怯えている 憂いを纏った横顔にも 触れないままで 「さよなら」はもう要らないけど 気付いた時にはもう居ないの 憧れとは程遠くて、 僕だけが大人になれなくて 同じ朝が来る 水彩の夢、乾いた空 時計の針は早すぎるから 碧い夏を繰り返せるなら 追憶を塗り潰して あの日、指切りした約束を 思い出してほしい 「ごめん」なんか言わないでよ 笑ってくれても良かったのに 疑いなく無邪気なまま 恋に恋してしまっていたんだ 涙隠しても 本当の気持ち気付いてから 色付く景色達 きっと貴女にとって僕は 寄り道に過ぎない それでも好きになったままで 諦めようとしてたんだ 嫌われても 「さよなら」はもう要らないけど 強がる弱さも必要ないよ 「さよなら」だけが眩しいのは 貴女の幸せを願うから ここではないどこか遠く 生きてゆく貴女想いながら 愛の言の葉を呟く もう迷わず雨に濡れよう 紫陽花の揺れる季節に またここで会いましょう