この町で君と暮らしたあの頃 アパートの窓から見えたのは 隣の銭湯の煙突の向こう側 狭い東京の空だった あゝ抱き寄せて 君の髪に顔を埋め 見えない明日に 心震わせて うまくやれるさと つぶやいた アルバイトの帰りに見つけた 君に似合いそうなサンダル 買ったら財布はからっぽで 君にチューハイおごらせたね あゝ二人なら きっとうまくやれるさ 僕の夢は 君の夢でもあり 君の夢は 僕の夢だったね あゝ人生で 一番大切なことは 一度しか巡り会えない人生の すべての時を 大事に大事に生きること あゝ抱き寄せて 君の髪に顔を埋め 見えない明日に 心震わせて うまくやれるさと つぶやいた 煙突越しの空の下