空が変わりゆくのを見るかい いつか失ったはずの空の ぶ厚い雲の裂けめから つかのま陽がのぞく はるか遠くにきた はるか遠くにきた どこまで行くのか どこまで行くのか 誰も知らない 鳥たちだけが渡る 空気の層をかけぬけ 残されたものは幻影 まぼろし 途切れることのない 炎のように 炎のように 押しては返す 波のように 波のように 別の一日がうまれてくる やがて波は高まっていく わたしのなかで やがて波は静まっていく きみのなかで そしていつかは いつか 岸辺で そしていつかは いつか 足元で 裂け散っていくだろう 裂け散っていくだろう