斑: 淡い三日月の夜、 風が筆を走らせて こはく:薄紅の雨を写し出した景色 眺める ALL:この世は 孤独と刹那の 斑:重なることのない雫の斑か ALL:それでも..... 瞳は滲んで 一つ一つの色を混ぜて いくのだろう こはく:風が吹き込むほどの 斑:隙間なら気付かれない ALL:春の嵐に包まれ、 傍にいるうちは ALL:誰もが 留めたいと願い こはく:重なる時を閉じ込めた琥珀 を ALL:集めた..... いくつもの欠片 セピア色しか描けないと 気付くだろう 斑:交わらない 無数の道さえ こはく:流れ行く河、 そのほとりで ALL:並ぶこともあるのなら..... ALL:この世は孤独と刹那が 描く点描の絵なのだろうか それでも..... 瞳は求めて 春の嵐の様に 数多の色達を混ぜていくのだろう こはく:薄月の夜の道 斑:付かず離れずの影も こはく:少し離れて見たなら 斑:一つに見えるだろう