「いつからここに?」 記憶なんてもうない 袖を伸ばして 平気なふりして 当たり前がそっとすれ違う やっぱもういいかいもういいよ はぐれていく 勘違いの被害者になって こびりついたこの浮世話の 現実性が妙に増して 消えない傷になって 答えとなるのなら もういっそ 手を取って声枯らして踊りましょう 二人きりで交わした月見酒を 何度でも変わらずに ここで逢いましょう その声がそっと掛けた 言葉をたどって わかんないよ 不安をなぞる 肩に寄りかかって ただ見つめるだけでさえ 許されない そんな犠牲者に 欠けた感情を埋めた 愛情表現を 散々な目に合って 現実不信になって 暗がりを進んだ 化け物みたいな私に君は言う 凍り付いた何かが溶け始めた ずっとこのままで居られるなら もうなにも要らないから もういっそ 手を取って声枯らして踊りましょう 嫌なことも詩になって笑えるから 何千年先も 君だけを待つよ その声がそっと掛けた 言葉をたどって (la la la)