下らない命数えました 下らない日々がただ過ぎました 手を合わせ願い死にゆく人を横目に 我が子の明日切望する人に目を瞑り 戦地で手足捥がれ愛する人を祈る 声に耳を塞ぎ この命の価値も見出せない 私は愚か者です。 繰り返す呼吸は虚しく 灰になる日をただ待っている 名も無き命の灯火 音もない叫び声を上げて 意味のない季節を眺めました 意味のない時間を持て余しました 鳥に啄まれ眠る少女に積もる雪 飢餓に喘ぐ子供は銃で明日を 奪い取り 冷たい海に攫われた人々にはもう 二度と春は来ない その命にはどれほどの 未来あったでしょう 繰り返す呼吸は虚しく 灰になる日をただ待っている 名も無き命の灯火 音もない叫び声を上げて 枯れる命余し何も残せぬ無様な生涯 嘆く詩に鳥が羽を休めて 私の生きる意味を知った 拙い過去でもいい ただ日々を綴る 繰り返す呼吸は虚しく 灰になる日をただ待っている 名も無き命の灯火 音もない叫び声を上げて 響かせる声が虚しく 例え誰にも届かなくとも 名も無き未来へと綴る ここで生きている証明 鮮やかに舞え