家に帰ればぬくもりの家庭 はしゃぐ子供が出迎える 妻は美人で器量も良くて まるで俺とは不釣り合いで ベッドの裏まで塵一つない こんなにできた人などいない 変わらずなまめく表情は甘い だけど時々仕事みたい 或る日彼女が誰かと電話 やけに弾む声嬉しそうで 冷めてゆくランチを見ていられなく て 俯いた俺に小首傾げ まさか誰かと通じてない? なこと考えてる自分が嫌い! されどもたげる疑念は深い 突きでた取り皿払いのけた だんまり決め込むこれはまずい そらさぬ君の視線がつらい 静寂切り裂く乾いた笑い 「ナメるな余所にも女がいる」