時間の止まった 北向きの部屋 遠い春先のグラウンドに 知らない声が響いてる 飛行機雲が 空を割る 君がいるのはきっと 遥か向こうの側の空の下 ああ日は昇る 意味もなく呟いた 「ごめんなさい」だなんてさ お気に入りの椅子に座って いなくなった君とお喋りしたよ どこでもドアをくぐって あの日の君に会いに行きたい もうどれくらい ここにいるだろう 動かなくなった心 ブリキの体は 誰の物でもないみたい もう日は落ちる 何もかも引き連れて 慈愛 無常 自由 惰性 黄色い布の椅子を愛した 君はここから遠ざかってゆく 明日には素知らぬ顔さ 新しい歌、町に流れる お気に入りの椅子に座って 回る世界に逆らってるよ 迷子には慣れてる方さ 見飽きた景色に 黄色い布の椅子を愛した 君はここから遠ざかってゆく 埃をかぶったこの古椅子で そしてうたた寝 あの日の君と