「アナタは私のほんのイチブしか知 らない」 勝ち誇るように笑われても それほどイヤじゃないよ 生まれてくる前 聞いたようなその深い声 それだけで人生のオカズになれるく らいです すべて知るのは到底無理なのに 僕らはどうして あくまでなんでも征服したがる 完璧を追い求め 愛しぬけるポイントがひとつありゃ いいのに もしそれが君のほんのイチブだとし ても 何よりも確実にはっきり好きなとこ ろなんだ 困った時 少しまゆげを曲げてみせたり 抱きよせるとホッとするような柔ら かさだったり すべて掴んだつもりになれば また傷つくだろう ほんとに要るのは有無を言わせない 圧倒的な手ざわり 愛しぬけるポイントがひとつありゃ いいのに 君にしかわからないこと 僕だけが見えていること どれもほんとのこと すべて何かのイチブってことに 僕らは気ずかない 愛しい理由を見つけたのなら もう失わないで 愛しぬけるポイントがひとつありゃ いいのに それだけでいいのに