目覚めないベッドの上 ウタを教えてくれた 主人(あなた)は もう二度と動かないの たくさんの記憶に さよなら 雨の冷たさも知らない わたしは普通のキカイ ヒトの痛みも分からずに 主人(あなた)だけを癒すモノ 「朝は必ずやってくるわ」 なぐさめじゃなく 口癖のような、失う言い訳 書き出した文字は無意味で もう何ひとつ殘らないの 眠らない星のように またたくだけの青い光が 穩やかにカウントする シアワセの仕組みに さよなら 白い領域(ばしょ)へ落ちてゆくわ 主人(あなた)のわたしは消える このウタさえ忘れながら 生まれ変わる 何度も また誰かに出逢うため また明日から始まるでしょう ゼロから積もるフラグメント