煙が立つ 火のないところ 視えない炎 瞳の奥の鼓動 怒号と慟哭 過去の孤独 シケモクのよう染みついたwall 線香あげさしてくれ 手向けの竜胆 シックで漆黒な心境 闇が渡す陸橋 その中腹 覗けば水鏡 水面は透き通る 嵐は去った 頭に輪っかつく前にこうして 出会えてよかった 欄干共に寄っかかる 異なる眼で同じ眺めを 見てるこの日に感謝 灯すランターン 穏やかなsunshine 散々な記憶 流す灯籠 ザーザー振りの大雨ほど いずれ緑を恵む 水は屍をめぐる 今はよく見える 仄暗い水の底 煙のよう 魂は昇る 嵐が産みし静寂のもと 立つ茶柱 手を取り踊ろう 悪いがもう一本あげさしてくれ 煙よく立つやつを差す香炉 巻くとか焚くとかなくとも穏やか 死が教えた 縁の儚さ 墓場は川のようにすぐ傍ら 語る言葉にかつての狂気の沙汰 それは血の色 この橋の朱色 美しい弧を描き 響く吹奏 崇高な思想は混沌の子ども その眼光に宿す親の懇情 茨の山道 そびえ立つ牙城 開く城門 魑魅魍魎も招く 豊穣祈る山麓 照らす上空 日和坊も笑う暑中の涼風 より涼しくさせてくれる煙 喉元過ぎりゃ温もり 今はよく見える 仄暗い水の底 煙のよう 魂は昇る 嵐が産みし静寂のもと 立つ茶柱 手を取り踊ろう