さっきまで見てた青い目の中 わずかに火のような熱を感じて 今にも動き出しそうなのに ほこりをまとうなんて嘘みたいだ リタ山に咲く花は今日も美しく 少し渇いたその心めがけ一輪さした 送電塔の上に 残されたあの白いカラスが 今まさに深くため息をついた ブリキのじょうろなら あの灰色の空にだって今すぐに 星を降らせてあげられるさ だからそばに来なよ さっきまで見てた青い目の中 たしかに火のような熱を感じて きらめくことのない町の灯りや 水面を ふと気づけば忘れていた リタ山に咲く花は今日も美しく うつむきがちなあの少女が 天へとかざした 三分前の情景忘れぬように曇り 窓に描く 湯気の立つ容器の中泳ぐ夢 東の方を向いて 身じろぎしないあの老婦は 草になった 折れそうな肩を抱きしめる ほらねもうすぐだよ もう少し このままで居させてと 動く針に暗示をかけた 送電塔の上に 残されたあの白いカラスが 今静かにひとり涙をながす ブリキのじょうろなら あの灰色の空にだって今すぐに 星を降らせてあげられるさ だからもう笑って