浮かぶ 揺れる また満ちる 波を縫う 触れて 剥がす また 落ちる 見渡せば 欠片達 暗がりで 光り出して 見違えられない 宝だけ 手繰り寄せ 抱えたい 有機的 現実だけで 息をしている 孤独はもう 癒せない 言葉なく 凍えてる あなたの手 動かない 旅人よ 聴いて 彷徨った貴方こそ美しい だから 残酷で暖かい言葉は 理由なき 愛だけ喰らう 「ここにいて」 止まる 咽せる また痛む 砂を噛む 触れて 溶ける また 転ぶ 同じ声 欠片達 静止する 願いの糸 失われてく 体はもう 戻らない これじゃない これじゃない 現実は今 形を無くし 自由はもう 奪われた 言葉なく 呼応する 私の手 動かない 歌声よ 聴いて 嘆いている貴方こそ愛おしい だから 仄暗い海の底 永遠に 寄り添える 時間をあげるから 旅人よ 聴いて 物言わぬ貴方がほしいから だから 差し出すは魂の輪郭を 理由なき愛でも いつか 連れ出すわ