6度の冷たい空気が 吐く息を白く濁らす 午前3時の暗闇が 身体を黒く透かす 夜 ゆらゆらゆらと流れる煙 欲望にそっと心をなぞらせて 初めて飲んだジンの苦味 誰にも教えて欲しくなかったベンチ あなたがここで何を話したのか 分からないまま 36度の暖かな体温が 指先から伝う 瞳から滲んだ涙が 濡れた頬を粗くつたう 夜 ふらふらふらと揺れる髪 愛執にずっと心を囚われて 君がついた嘘 誰にも見せたくなかった弱み 私はここで何を残したかった? 初めて飲んだジンの苦味 あなたを信じていたいだけなの 誰にも縛られなかった あの2人だけの夏を 残された全ての感情は こうしたかった ああしていれば 恋しかった 愛してたかった まだ 夏は遠い夢の中