僕は忘れてゆく 楽しいこと 悲しいこと なくなっていく デーモンが 忘れさせる 楽しいこと 悲しいこと 溶かしてゆく 風が止み 夕暮れが 息を止めるときは いつだって 思い出す 君を 夏が終わる 君が手を伸ばして 振った 病棟の10階 きっと笑顔だった どんな速度で 去ればいい 悲しみの先には 悲しみが待っていた 走る車の群れ 濡れた路面 赤の反射 青の反射 水の音、音楽。 楽しいこと 悲しいこと なくなっていく 空に向かう 道筋をつける 穴の中で 力をつけて 空に向かう 道筋をつける 君のいない土の中で どれくらい待てばいいか わからない 聞こえた 君の声が ああ、違う声だ 感情が止まった朝に 別れ ふと 思う 君が手を伸ばして 振った (手を伸ばし、送っていた) 病棟の10階 きっと笑顔だった (最後の風を) どんな笑顔で去ればいい 悲しみの先には 悲しみが待っていた 僕の名前の聞こえる方へ (眠れない) 君の名前の聞こえる方へ (眠れない) 僕の名前の聞こえる方へ 僕の名前を聞かせてくれよ 優しい声を聞かせてほしい また会えると伝えてほしいよ