朝まだきの 知る由もない 静けさ 音だけが視える 大人のように スマホの光で 視力はガタ落ち 30超えれば 体力もガタ落ち どんなふうに夜が越えるか 眠っているから見たことない パッと脳が冷めて ベッドの予感に 朝を遠ざけて 遠ざけて 予期せぬ朝がいる サンダルの擦る音 キャンドルが沈む音 アイドルは画面の向こう いつまでも画面の向こう 近づいちゃいけないよ まだ早いまだ早い 優しさの距離感を 忘れないように 朝まだき 寂しさの虚無感を 忘れないように 甚だしい まだ来ないまだ来ない 朝を待つ朝が行く