ああ 息づく 張り詰めたままで 君と月夜に背を向けて歩く 深く落ちてく夜の淵に 月は輝いてみえる ああ 密かに 早くなる鼓動 駅のホームで 過ぎていく時間 雨も止まない 風に揺れる 心に鍵をかけて 答え合わせ出来ない単調な記憶 不鮮明な夢の中から 君の知らないシナリオを紡ぐ 約束さえ知らない あぁ 車窓の曇りガラスから 君の短くした髪が映る 指の先まで曖昧でも きっと朝が来るよ 繰り返し訪れる 不確かな日々 正当化する サイレントマジョリティー 器用な秘密 解いて消えて 嘘つけないから さよなら 重ね合わせるあの日の記憶を 不透明な夢が遮る 細い手首についた爪の跡 約束さえいらない あぁ 車窓に打ちつける雨が 君の短くした髪を濡らす 指の先まで思い馳せる 後味苦い記憶も 明日には忘れてる だから君を選ばない