船着場に首輪の外された犬が独り 啼き方さえ忘れて泥水を飲んでる 住み慣れた犬小屋はゴロツキに明け 渡して 二度と戻りたくないし 償えることなどもうなにも無いよ 光を知っていた 光を知っていた 光を知っていた だから離れられないの 不可能な恋も 不可能な恋も 不可能な恋も だけど忘れられないよ 青色のガラス瓶も誇り高き血統も 捨てられりゃ全部ゴミで記憶から 消えてしまうよ 12時の約束をあの子は 守りゃしなくて 横浜の路地裏であてもなく 尻尾振っていた 光を知っていた 光を知っていた 光を知っていた だから離れられないの 不可能な恋も 不可能な恋も 不可能な恋も だけど忘れられないよ 光を知っていた 光を知っていた 光を知っていた だから離れられないの 不可能な恋も 不可能な恋も 不可能な恋も だけど忘れられないよ 己を騙してでも前に進め 這って進め 絶望と羞恥の果て前が見えないけど 進め