君がいなければ 春便り送るあても 口づさむ 季節の唄も何もない 薄手のセーターで 日射しを浴びても ぼんやりと 心寒いよ 君がいなければ <> 君がいなければ 街で見るもの聞くもの うすっぺらで よそよそしくてたまらない 木綿で織りこまれた 素朴な友情 ポケットでもみくちゃになる 君がいなければ <> 君がいなければ 今ごろ舗道でひとり すり切れた靴底蹴って ぼやいてる しあわせはすり減るね 油断していると エンジェルは弓を引かない 君がいなければ <> 君がいなければ アスファルト叩く雨を 苦にせずに歩く気分もきまらないぜ 変わりやすい九月の 空にさからわず 待つだけの愛はつらいよ 君がいなければ <> 君がいなければ 歳月を区切る栞 何枚も無駄にはさんで色あせる 同じ時間を生きて夢を托してた これからも幕は下りない 君がいなければ これからも幕は下りない 君がいなければ