糸の雪、絡みついて、天国 砂糖、溶けて、フラクタルで、 さようなら は、まだ 糖衣の中で、見た夢の続きを、 なぞりたいだけ あなたの間違いを許してあげる 白いベールの向こう 音が鳴っている 息もなく 静かにただ 宴は、もう、終わってしまった 迦陵頻伽(かりょうびんが)、 あたり一面の花、仇花 離れ離れで、迷い続ける。 瞑想の果て、六億光年先の微睡 吐息は、甘く、濁る ビロードの光がかすむ、静かに 糖衣の中で、見た夢の続きを、 なぞりたいだけ あなたの間違いを許してあげる 白いベールの向こう 音が鳴っている 息もなく 静かにただ 揺れるベールの向こう 音が鳴っている 息もなく 静かにただ おやすみ