遺影に浮かぶ笑顔に どれだけ救われたことだろう 貴方のくれる言葉に どれだけ報われたことだろう もうこの世で息をしない 貴方にあげられるのは 線香の煙と拙い言葉だけ 雨の音に消され 雨に流され 消えていく 跡形もなく 消えていく 僕という意味が 失われるのはいつだろう 何のため 僕が必要なのだろう 雨がやむのはいつだろう 雨に全て呑まれていく 死んでしまいたいほど 苦しいのですか けれども終わらせるのは 怖いのですか 貴方の命の終わりは 貴方に見えないものだけど 貴方の命の記録は 貴方にしか見えないものなんだよ 変わる 変わる 変わってしまう 変わる 変わる 変わって仕舞う 貴方が迎えたその日が 貴方にとり喜びであるように 貴方を迎えたその陽が 貴方を照らしますように 学校からの帰り道 どれだけ話をしただろう 貴方とよく行った場所 どれだけ足を運んだだろう もうこの世で息をしない 貴方にあげられるのは 一輪の花と零れる雫だけ 雨の音に消され 雨に流され 消えていく 跡形もなく 消えていく 君という意味が 失われるのはいつだろう 僕はただ 君が必要なのだろう 雨がやむのはいつだろう 雨に全て呑まれていく 死んでしまいたいほど 悲しいのですか けれども終わらせるのは 嫌なのですか 貴方と僕が出会えた 奇跡とも呼べる幸せ 貴方が僕に与えた 生きるという理不尽な錘(おもり) 変わる 変わる 変わってしまう 変わる 変わる 変わって仕舞う 死んでしまいたいほど 苦しいのですか けれども終わらせるのは 怖いのですか 貴方の命の終わりを 誰もが忘れてしまうだろうけど 貴方の命の記録は 確かにそこにあったはずだよ 死んでしまいたいほど 悲しいのですか ついに終わらせてしまったのですか 貴方の命の終わりを 見ることすら出来なかったけど 貴方の命の在りかを 僕が覚えていてあげるから 死んでしまいたいほど 苦しいのですか けれども終わらせるのは 怖いのですか 僕らの命の終わりは 僕らに見えないものだけど 僕らの命の記録は 僕らにしか見えないものなんだよ 変わる 変わる 変わってしまう 変わる 変わる 変わって仕舞う ただ 二人がいなくなっても またどこかで僕ら出会ってほしいと 貴方が迎えたその日が 貴方にとり喜びであるように 貴方を迎えたその陽が 貴方を照らしますように