Track byユキニフル
学校の狭い図書室には いつも冷たい人しかいないから 吹奏楽の練習 嫌われて 閉じられた窓 舌打ちの音 長編の続きを読む前に 借りてきた悲しい物語のなかで 世界はきっと変わらないや、と まるで子供みたいに拗ねた あの子に私は似てたりするのかな 最後のチャイムをただずっと 聞いていた 屋上 君と 交わした言葉 気づかないふりをして 世界中 ひとりきり 放課後の月を 眺めている私が もし泣いていても 気にしないでね 壊れた朝を繰り返す街で こんなにきれいなものはないから