あぁ 落ちていきそうな 眩しさの中で 茜色の窓から ぬるい風まとわりつく 西瓜の花と 伸びる影法師 遠い記憶辿る 土曜日が暮れゆく 虚しさを 飲み干してカラになってく 洗脳や願望やリアリティのない旅 うやむやに 駆けずり回ってる 単調な毎日に停止されてる 胸の中の何か 滅んでないよなぁ あぁ 解けていった バラバラになるまで 宙(そら)に なびくだけだよ 揺らめいて漂って白く 虫食い穴と小さな種と 夏の欠片なぞる 静かに飲み込んだ ジレンマさえ 消化され跡形もない 混沌や体裁が絶え間なく感染ってく くたびれた ハリボテのペーパームーン 曖昧で窮屈な 慣れ親しんだ東京の空に浮かぶ 白々しい月よ 味気のない夏が 通り過ぎる 洗脳や願望や リアリティのない旅 うやむやに 駆けずり回ってる この夜の向こう側に連れて 行っておくれよ 混沌や体裁が絶え間なく感染ってく くたびれた ハリボテのペーパームーン 曖昧で窮屈な 慣れ親しんだ東京の空に 浮かびあがるよ