回転木馬 止まる渋谷駅 ガラスに写る僕は生きてるのか 水に映る鈍色の世界は 顔が見えないけど楽しそうだな 僕の仕事は 君が石に 躓かないように退ける作業 誰も僕を知りはしない コーヒーの味だってもう とっくに忘れた 一生歳を取らない僕を 追いかけても ただ君が歳をとるだけ ストレイシープが焼かれた とっくの昔にプライドは捨てた 君が差し出したキャラメルひとつ 食べるふりして口を開く 僕の言葉はすり抜けていく 報酬はただ君が生きてることだけ ワールドエンドで クラウドをサーフ ただこの声だけが 届いたらな 届かない 過去に飲んだ赤い薬 永遠になっていい ゴーストノートが 奏でる人 マーベル映画みたく飛べるけど MJは僕に気付いてくれない モノローグで紡いだ時間 この癖毛には絡みついてはくれない 回転木馬止まる先に 君の愛する 人が待つ街 滲んで見える足 転がる石 足跡だけが僕を証明している 選んだ場所で 選ぶ生き方で 街頭の明かり 嘘を炙り出す 空中に浮かぶ水滴をみて 「不思議な雨だ」って君が笑った 寝静まる頃ベッド抜け出して 夜中の街 チャリでかっ飛ばす そんな夢は夢のままで終わる 君は僕の石の前で手合わせる ワールドエンドで クラウドをサーフ ただこの声だけが 届いたらな 届かない 永遠に1人でいい 君の最後見届ける ゴーストノートが 奏でる人