0時を知らせるビルの影 静まり返るアスファルト 誰もいないこの道を 僕はゆっくり歩いている コンビニの明かりだけが やさしく街を照らす 君のこと想っていた夜も 気づけば 少し遠くなった さよならもちゃんと言えずに ただ背を向けていたけど 今なら ちゃんと伝えられる 「ありがとう」って言葉 夜風を抜けて 僕は前を向けた もう戻らない恋を きっと愛せたから あの痛みもすべて 大事なものだった そう思えるようになれたよ 自販機の光の中に 誰かの笑い声がして いつの間にか街は 新しい朝を迎えてた 立ち止まる理由も 振り返る強がりも 今の僕にはいらない 未来へ向かうだけ 夜風を抜けて 少し寒い空気に ポケットの中の手が 少しだけ熱くて あの日の面影さえ もう涙に変わらない 君を忘れたわけじゃないけど 夜風を抜けて このまま歩いていこう 見えない明日に 迷ってもいいから ひとつだけ願うなら 君が笑ってますように それだけでいいんだ