出会った日の事を覚えてはいないで しょう あなたにはささやかな日常の続き それでいいのです 特別な一瞬は こっそりと引き出しに隠しておきま す 心まで溶け出すほどの日々を連れて 私は行く もう二度と触れることも私には叶わ ないけど どんな言葉綴ってもこの想いの1パ ーセントも伝わらない もどかしさが零れ落ちて大地を静か に濡らす 置き忘れたまま失くしてしまいまし ょう 忙しくめくるめく日常の中に こだまするあなたの声は今も耳の奥 に残る つぼみのまま咲かない花に柔らかな 雨は降り注ぐ 「ありがとう」手を振ることもでき ないまま去るこの背中は ひたむきなあなたの眼差し感じて私 は歩いて行ける どうかこの先きっと大事な人見つけ たときには 同じように強くつぶれるほど抱きし め二度と離さないでいて たとえ同じように繋がる空が交わる ことなどなくても 厚い雲も雨の匂いも消えたらもうす ぐ晴れるよ いつだってこの空からあなたのこと 照らしているから