剣を持たずに 白い花を 飾って 笑顔を添えて お歌 ラララ歌って 夢を見たけど 走ることを忘れて 首に吊るした カギをそっと睨んで 賢い子供は 知ってた 愛される術を全部 でも靴下の中には カミソリを隠したまま 抱き合いながら 微笑んで 夕陽に傾く影は 赤く染まった 「悪」を許さず 「善」を崇め続けて 偽り話を ちゃんとうまく呑み込み 小さな手の平伸ばして 空を仰いでは泣いた でも靴下の中には 涙を隠したまま 「迎えに来て」と つぶやいて 他に何も要らないと パパを憎んだ そう靴下の中には カミソリを隠したまま 抱き合いながら 微笑んで 夕陽に傾く影は 赤く染まった 私はピストルだって持っていた カッターもナイフも全部 持っていた