朝焼けのふたりはせのびを競う 肌にのこった暗やみをほろう 見守るもの見てるもの 何ひとつないのが 自慢の時間、 寝ても覚めても進まない ほとほと疲れて お手上げの夜更かしで むずかしい本もついに めくるページがない あごがうえを向き 顔があらわれる みすぼらしいポストには 分厚い本がまた届く 高い買い物や待ち合わせの時間を 責め合うちからで 磨かれていくひみつ 気づいた生き物は だんまりを決めこんで ゆくえを占うかけごとでもりあがる 目玉と目玉になったあとに奴らは どういう言葉で話し始めるのだろう いただきで二人は 焼け焦げて立ち尽くす 景色にあふれる ひとやものに飛び上がる