結んだ隙間からこぼれ落ちた襟足 耳にかけるには鬱陶しい気温が 私を急かしてる 私もわかってる 寂しそうな右手に繋がせるには まだ勿体無いくらい輝いてた日々が 私を嗤ってる 私もわらってる 抑えては溢れて、緩んで解けて 伸ばしかけ まだ忘れかけ 絡まりながら梳かしてゆく 伸ばしかけ まだ忘れかけ 絡まりながら梳かしてゆく 指でなだめても跳ねる毛先 まとわりついた生ぬるい風が 私にけしかける いっそ私を攫ってよ 口の中の飴玉みたいに 白んだ空に朝を見るように めくり忘れたカレンダーとともに 「曖昧」に君を溶かしたい 堪えてもぼやけて、傷んでちぎれて 伸ばしかけ まだ忘れかけ 絡まりながら梳かしてゆく 伸ばしかけ まだ忘れかけ 思い出しながら、寂しいと言って 絡まりながら梳かしてゆく